ちょい古ダイバーのトレーニング考・・・。OW講習 って?

OW講習(オープンウォーター講習)というものがあります。

これはダイビングをするにあたり、必ず通らなければいけない道。
最もわかりやすく(でも極端に)言えば車を運転するにあたっての運転免許みたいな感じのものです。
(正確に言えばだいぶ意味合いが違うのですが、これが無いとどこに言っても潜れない、始まらない、という意味でこんな例えをしています)

さて、この講習。不思議なことに日本全国、金額がかなりばらばら。にもかかわらず、海でのダイビングが4本で発行されるものとほぼ決まっております。

金額的な不思議さもさることながら、なぜ全部4本でできるのでしょうか???
この4本の起源は、各指導団体の認定基準って言うやつなんですけど、「4本でやりなさい」って言ってるのでなく、「最低4本以上」なはずです。

さて、各指導員の皆様。

「講習中にその項目をすることができた。」からOKなのか?
「講習中にその項目を実につけることができた」からOKなのか?

どちらですか?

もっともありがちな話で言えば、マスククリアってやつがあります。

「私マスククリアできないんですよ!」と、お客さんとして来た、ファンダイバーから聞くことがちょいちょいあります。これって正直「???」なんですよ。

 水の中で、呼吸がしにくいことについで、ダイバーにストレスがかかるのはマスクの中に水が入っている(自分の目と鼻が水の中)ということなんですね。

だとしたらこれを回避する術は必ず身に着けておかなくてはなりません。
これがマスククリアだったりするわけです。

補習っていうのもあんまり聞くことがありません。
とにかく4本でできちゃうみたいです。

不思議だと思いませんか?

まあ、実際、ある程度まではできるんですけども、実際には講習生の状態やら指導員の技量なんかにも左右されるはず。
最低4本はかかるはずだから、やって頂戴ねという基準だと思います。

一般的なお客様(特に水が嫌いとかでなく、体力、体質的にマイナス要因が見当たらない方)の講習ならば、指導員に一定の技量があれば、4本でも十分可能でしょうし、お客様に何らかのマイナス要因がある場合や指導員の技量が足りない場合(これはこれでまずいですね)は、逆に4本では足りなくて当たり前です。

僕の知っている限り、ちゃんとできるインストラクターは2ダイブでほぼすべての技術が(その時点で)できるようなレベルまで講習生を育てあげます。さらに2ダイブで必要な技術を反復してさらに刷り込むことに費やします。

かと思えば、ひどいときには4本の最低基準記録を作るためだけに消化試合みたいな4ダイブもあるようです。
もっとひどけりゃ、それさえも守られず、OWカードを見せながら「2本しか潜ったことないですぅ」という無邪気におっしゃるお客様に頭を抱えることもあったりして・・・。
こうなると、もう食品偽装とか、ダンボール肉まんとかと同じレベル。「ちゃんとした物を売りなさいよ!!!」と声を大にして言いたい。

ほんとに残念ながら、そんな講習を受けてきちゃった人。僕らが海をご案内するときにとても大変そうです。そりゃそうですよ。やるべきことをしないで4本(あるいはそれ以下)こなしただけ。必要な技術なんか身につくわけが無い。

でもファンダイブというのはカードホルダーを連れていくコースなわけで、できないから面倒見ろというのは本来矛盾のある話のはずです。

悲しいかな、その場しのぎで講習しちゃう指導員の皆さん、そしてそんな講習を指示している経営側は、本人たちが知ってか知らずか、業界全体の首を絞めているんですね。