気まぐれにダイビングコンピューター考 01

良いダイビングコンピュータってどんなもんでしょうかね?

というか、何でダイビングコンピュータを使うんでしょうか?

僕は、僕が減圧症になりたくなくて、人をさせたくなくて、そして、僕達の浮上スピードをコントロールする手がかりとして、ダイビングプランを立てる際の情報源として、その必要性を痛感しています。

長く、そして深く潜りたいから使う・・・。
そんなツールではないと思います。

昨今、ダイビング業界では、強くコンピューターに依存したダイビングが一般化しています。

かく言う私も、コンピューター無しでは、普段見慣れている情報がない状況となってしまうので、心細くて、落ち着いてダイビングができません。

安全に潜るための強力なツールのはずなのです。

ところが不思議なことに、実際、ダイビングの中でコンピューターを運用しているなか、多くの方が減圧症に罹患している(病院で減圧症と診断される)現実があります。

しつこいようですが、ダイビングコンピューターは安全なダイビングのためのツールです。

 深く、長く潜りたい。

長く潜らせてくれるコンピューターが良いコンピューターと思ってみたり。
あるいは、ダイビングコンピューターをお守りと勘違いしている方もいらっしゃるようで、コンピュータが動いていれば(ロックしなければ)減圧症にはならないと思っているようでもあり。

そうすると、初期のダイビングコンピューターを利用したくなるようです。初期のコンピューターは、今よりも長い時間を潜らせてくれるからです。何のことはない、「古いデータは今よりも減圧症を甘く見ていた」、というと語弊がありますね。「新しいコンピュータは時代に則してより安全なダイビングを提供する形にむかっている」ということです。

ここで注意です。「安全なダイビングを保障する」ではなく、「安全なダイビングにむかっている」ということです。

 体の調子が悪いときにコンピュータが手加減してくれるわけでなし、 ましてや、べつに使うコンピューターが変わったからって、体がそれに合わせて減圧症に強くなるとかあるわけでなし。

あえて言います。

ダイビングコンピューターを正しく使うということは、あなたのダイビングの深さと時間を制限するということです。

長く潜れたり、深く潜れたりする魔法の時計とはなりえません。