2006/4

さて、海の中はどんどん春めいてきています。全般、色味のある鮮やかな魚が増えてきています。キンチャクガニやウミウシカクレエビなどの小型甲殻類も遭遇率が高くなってきていますし、ほかの甲殻類も、抱卵個体が多くなってきているようです。カツオやキビナゴなどの魚群も多く見られるようになって来ました。岩場のコブシメの卵も孵化が確認できています。
もちろんウミガメとの遭遇率も上がってきています。
そしてついに、初めてナヌカザメと会うことができました。
卵の殻は何度も確認していたのですが、ついに生体に逢えたので、感動の嵐でした。

さて、昨日は不思議なことに体験ダイビングにもかかわらず驚くほど多くのアオリイカと接近遭遇をすることができました。その数およそ100匹以上!しかもものすごく狭い範囲にそのすべてが集まっており、壮観な光景でありました。特に産卵というわけでなく、この辺にイカの産卵床があるわけでなく、おそらくは本当にたまたまだったのだと思いますが、伊豆にいた頃よりも思い切り近づいて、しかも多くのイカを見ることができたので感動の一瞬でありました。ただひとつ、唯一にして最大の問題は、お客さんがこれをイカだと気付いてくれなかったことです・・・。]]>

さて、いよいよGWに突入しました。まだまだ知名度のそれほど高くない屋久島のダイビング業界もだんだんとにぎわってまいりました。

という状況ではありますが、何故か突然の透明度の低下をみております。ポイントにもよるのでしょうが、今回のポイントでは、10mを切る透明度に少々やられてしまった気分です。ちなみに水温は22度前後。とはいうものの、やはり水の中も春。ヤッコ栄はあちこちでナンパらしき行動を繰り広げており、ダイビング中に結構な数に出会うことがあります。もちろんほかの魚たちも動きが軽やかになり、繁殖相手を求め始めているようです。スズメダイの仲間はいたるところで縄張りを作り始めており、人間が襲われる(?)ようになるのも時間の問題でしょう。キビナゴも水面近くでそこそこ大きい群れを作り泳ぎ回っているので、それを追っているのでしょうか、カンパチやツムブリなどもちらほらと見かけます。砂地では、貝の仲間や、カラッパなどの足跡の追跡もまた一興です。屋久島定番のウミガメも比較的安定して確認することができます。珍しいところでは、岩陰で80センチほどのオオセを確認することもできました。

現在の透明度の悪さも、春ならではの白っぽい濁り。クラゲやプランクトンなどを多く含むような潮だと思われるので、この潮を機会にさらにさまざまな生物や幼魚などが増えてくるものと思われます。すでにアミなどの甲殻類やよく分からないような小さな稚魚がいたるところで湧き始めています。

あとは透明度の回復を祈るばかりです。

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