2005/10

ちょいと遅くなりましたが10月の海況情報です。
どうも波の出る日が多く、なんとなく潜る場所が限られる日が続きました。うねりや雨による透明度の一時的な低下などがありましたが、概ねコンディションとしては平均点というところでしょうか。
透視度は極端に低下したときを除けば15~20mを推移、水温は27度台での推移です。

久々の西部ダイビングでは、移動時の波が結構あったものの、ポイント自体はたいへん良好なコンディション。ウメイロモドキの大群を筆頭にさまざまな魚群が確認できました。イソマグロはやはり屋久島らしく(?)50センチ程度の小物がウロウロ。また、数百匹ものチョウチョウウオが密集して群れを形成しているものがあちこちで確認できています。魚自体は非常にポピュラーなものですが、これだけの魚群になるとその迫力は抜群です。キビナゴの魚群もちょうど集まり始めのタイミングに遭遇したので、小さな群れがその群れの形を間断なく変え続けながらいくつも集まり、少しずつ大きな群れへとなっていきます。

パンダダルマハゼは小さいながらも珊瑚の隙間の中であまり動かずじっくりと観察、撮影をすることができます。キンチャクガニも相変わらず安定して確認できています。

アカメハゼは見えたり見えなかったりと少々状況が不安定です。そんなに泳ぎまわるタイプの魚ではないので、きっと見えにくいだけとは思うのですが・・・。

コブヌメリは産卵のタイミングを計っているような状態ですので、時間さえ合わせていけば産卵の観察も可能です。
そして、その周辺では小さなイザリウオやウミテングも確認できました。

コブシメは未だダラダラと産卵を続けています。きっとこのまま通年産卵が続いてしまうのではないでしょうか???奇妙なことです。

ハナヒゲウツボも最近はご機嫌が良いようであまり引っ込まずに観察しやすい状態です。

ウミガメもおおよそ決まったあたりで確認ができています。

河川部は降雨による増水が何回か繰り返され、少しずつ水温の下降が見られます。現在23~22度程度です。増水開始時などは、ナガノゴリの卵の孵化タイミングと重なったことがあって、ほかの魚の活性も非常に高く生まれたそばから食べられまくっていました。
タネハゼの巣穴もいくつか確認できていて、その微妙にグロテスクな姿が確認できるときもあります。
また、久しぶりにクロホシマンジュウダイも確認できました。時期的におかしいような気もしますがやはり会えれば単純にうれしいものです。
ハゼのオスの喧嘩は現在ヨシノボリよりもゴクラクハゼのほうが活発です。模様はヨシノボリのほうが派手ですが、色味はゴクラクハゼのほうが明るいので若干目立つような気もします。

屋久島・海川ブログ
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