ちょい古ダイバーのトレーニング考・・・。OW講習 体で覚えよう!!!

こういうタイトルをつけると、けっこう嫌われちゃうんだろうなぁ・・・。と思いつつ、

ま、書いちゃいましょ!(笑)

わたくしのOW講習は今は無きIOP(伊豆海洋公園潜水訓練センター)発行のものです。「なにそれ???」な指導団体ですね。

それでも知る人ぞ知る、「ダイビング虎の穴」(この表現自体がすでに古すぎる)と呼ばれ、厳しい講習を売り物にしていたカードです。

とにかく泳ぐ泳ぐ、さらに泳ぐ・・・。
首にウエイトをかけてネックレス。
ウエイトもったまま立ち泳ぎ。
まあとにかくほんとに良く泳いでいたものです。
僕らの場合はまあ学校のカリキュラムというのもありましたが、一般のお客さんでもがっちり泳がしていたと聞いております(ていうか実際見てました)。

結局、講習中の記憶は、延々プールで泳いでいたことのみって位、徹底的に泳がされました。
当時のここは「泳げるダイバー」「強いダイバー」の育成を旨としていたのです。

その後、わたくしもダイビング業界に入り、たまたま仕事の休みにこの場所での後輩の講習の手伝いを(押し掛けでしたが)させていただいたことがありました。

その頃には、それなりに教える側でやっていたわたくし。

細かく講習生のスキルの手直しなどやっておりました。
アドバイスすればけっこうすぐにできるもの。
その結果に満足しそうになりながら教えていました。

が。

その折、わたくしがOW講習でお世話になったインストラクターにこんな言葉を頂きました。

「きちんと体で覚えさせてあげようね」

当時はこの言葉にピンときませんでした。
「短期間でうまく慣れればそれでいいじゃないか」などと思っておりました。

人間、よくできているもので、ちょいとアドバイスをされると割とすっと直ります。
でも、苦労せずに一時的に直っても、それは本人が意識している間のこと。
少し間があけばまた、振り出しに戻りがち。

ことダイビングは毎日できる類のスポーツではありません。

ならば、意識せずともスーッと体が自然に動いてくれるような、そんなレベルか、ある程度近いレベルまで育ててあげるのが長い目で見れば親切だということです。
それに、ある程度、トレーニング的に反復して負荷をかけてあげることにより、体が覚える。体が上手に力を抜いて楽に動けるようになるということが、最大のメリットだと思うのです。

と、大人になったわたくし(笑)は解釈したのですが、どうでしょう?

もちろんこれが唯一の正解だというつもりは毛頭ないです(笑)

ダイビングという遊び(もちろん講習も)にはさまざまなアプローチがあってしかるべき。

時代の趨勢も、はやくみじかく楽しい講習へと向かっています。

僕らの時代に比べれば、学科講習などは自宅学習でできるように教材自体の劇的な進化もあります。うらやましい限りです。

うちでも、通常の講習自体は比較的短期間で終了しています。
まあ、言い訳をしてみれば、基本、島民の講習しかしていないということ()。しかもできるだけ暖かい時期に限定していること。
なぜかといえば、移動などで振り回される時間がほぼ無いので一日を有効に使えること。補習なども簡単にかけられるということ。水温に余裕があるので、1ダイブあたりの時間を長くしたり、3ダイブも体力的(体温)に余裕があること。講習後ほぼ全員が半月と開けずに潜りに来てもらえるということ。があげられます。つまり、練習時間を長く、そして、継続教育的に潜ってもらえる環境を前提としているわけですね。

だったら、はなから長い講習しなさいよといわれそうですが、その言い訳はまた別の機会に・・・