最近の気になる・・・。“蒼い揺り籠”

最近の気になる・・・。“蒼い揺り籠”

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ホームグラウンドの海のコンディションに日々一喜一憂するのは、われわれダイビングを生業とする者の宿命でございます。

波、透視度、水温、環境。さまざまな構成要因を抱えて胃が痛くなるほど頭を抱え込んでしまうこともあります。ほんとに一喜一憂か?その比率に山盛りの疑問を抱えるそんな中、久しぶりに一喜一憂の「一喜」の側のダイビングをすることができました。

潮が早かったり、狙いもののギャンブルが少々過ぎたりするので、あまり人を連れて行くことのない場所ですが、それでも個人的にはとても心引かれる場所です。

潮の様子を見ながら、「なにかでかいの来るかな???」と願いつつ潜ったところ、思わぬ出会いがありました。

それがこの写真。

ソデイカの卵です。

外洋性の大型のイカらしく、その姿は残念ながら見たことはありません。いまいちその生態もわかってないようです。

しかしこの卵には、今までに数回出会っています。今までも、外洋のいい潮が入ったときに出会えている気がします。

しかも、ちっこいアジ、オヤビッチャの幼魚、よくわかんないちっこい幼魚、なんかワタリガニの仲間、卵自体の長さがかるく1Mを超えるような大きさなので、ついてる小物たちは写真では見えないと思いますが、こうなると完全に赤ちゃんからお子様までの保育園状態。

真っ青な海を揺り籠に大海原を漂うイカの卵塊と、その卵塊をまた揺り籠として大海原を漂う小さな命たち。

その揺り籠との遭遇も狙って出るものでなくまた運しだい。

子供たちのその行く末に幸運があることを祈ります。


そうそう、当初の狙いだった「なんかでかいの」はちょろっと回遊魚が出たくらいでした。

卵塊に時間割きすぎて見逃してるかなとも思ったりして・・・。

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