1999/10

10/31 今日は平内と尾之間を潜りました。平内のゴマテングハギモドキ等のハギ類、サザナミヤッコ等は、とてもフレンドリー(かってな解釈ですが)な ので、ジッとしているだけで、向こうから接近してきてくれます。巨大な岩礁をバックにこれらの魚達が寄って来る光景は迫力満点です。(今日はあまりいませ んでしたが)タイミング如何ではこれにカンパチやツムブリ、カツオなどの回遊魚も花を添えてくれます。そうかと思えば、キンチャクガニやフリソデエビなど のマクロ系の生き物も見ることができます。尾之間では、ツバメウオをじっくり観察をしていたのですが、やはりジッとしていると魚達のほうからこちらに寄っ て来るので、これまた至近距離で色々な魚を観察できました。今日はここで、ツムブリの大群まで出てきてくれて、とても楽しいダイビングとなりました。

10/30 今日も昨日と同じポイント栗生と尾之間を潜りました。天気にも恵まれ、気持ちの良いダイビングができました。水中でのチョットした出来事なの ですが、魚達が妙に水面近くで活動しているのです。1本目の時点ではわからなかったのですが、尾之間のツバメウオ達を見に行ったときにその原因は確認でき ました。フジツボの触手の抜け殻が大量に浮いていて、魚達がそれをつついていたのです。おかげで、いつもはどんどん人に寄って来るツバメウオも今日は抜け 殻に夢中で全く見向きもしてくれませんでした。

10/29 今日の潜水地は栗生と尾之間です。水温は26℃前後と高めながら、やはり、下り坂の26℃は熱帯性の魚達にはこたえているようで、少しずつ派 手めの魚達が目立たなくなってきている気がします。とは言っても、そこは南の島、屋久島のこと。まだまだ、魚達全体の感じとしては元気一杯です。チョウ チョウウオの仲間、ヤッコの仲間など、まだまだ、たくさん観察することが出来ます。

今日のお客様は、写真を撮る方だったので、かなりノンビリ移動をしていきました。特に珍しいものを見ることよりも、納得のいく1枚を撮っていただけるよう に、要所要所で少しづつ時間をとってみました。本日の被写体は、ムスジコショウダイの幼魚、ヒレグロコショウダイの幼魚、ツバメウオ成魚・未成魚、クロコ ショウダイ幼魚、キツネアマダイ幼魚・成魚、クロユリハゼ、サザナミヤッコ幼魚・未成魚・成魚、スミツキトノサマダイ等‥。キリが無いです。特にツバメウ オに関しては、じっくりと時間をとったので、かなり接近することができ、なかでも若い固体達は、好奇心旺盛なようで、落ち着いて行動していれば、彼らから 人間に近づいて来てくれます。(餌付けは一切していません)まだまだ被写体には事欠きませんので、この時期にぜひ潜りに来ていただきたいと思います。

99/10/25

10/25 ここのところ、出張やら何やらで、あまり潜れなかったのですが、やっと潜ることが出来ました。今日の潜水地はクレーン下です。本当は、風の都 合もあって、島の南側を潜ろうと思っていたのですが、お客様の都合により島の北部で唯一潜水可能な状況だったこの場所となったのです。ところがどっこい、 ちょうどクレーン下は、工事中(浚渫船が入っていました)だったのでコースも若干変更しました。特に珍しい種類は確認できませんでしたが、この夏に生まれ た魚達が大分大きくなっているのを感じました。また、この時期になってもオヤビッチャの雄が卵を守っている様子を見ることが出来ます。ところが、このオヤ ビッチャ。夏の間は卵に手を寄せると、その手にも威嚇行動を取っていたのですが、最近の雄は、卵を守ることに対してあまり真面目ではないようです。人が 寄って行くと、サッサと逃げてしまいますし、他の魚が卵を食べに来ても、反応が鈍いようです。現在水温は、24~26度。夏の間は 28~29度あったので、この水温差がなにか関係しているように感じます。あと、たまたまひっくり返した石の裏にかなり大きい(約3.5㎝)ユキミノガイ が潜んでいました。淡いピンクの貝殻と、殻より少し濃いピンクの触手でユラユラと妖しげに泳ぐ姿を見せてくれました。何度見ても美しい光景です。

10/12~17 この期間中、レッドデータブックの調査が屋久島に入りました。調査対象は、汽水域の絶滅危惧種等です。STAGEⅢスタッフも、少しば かり調査に同行させてもらったのですが、いやはや、出るわ出るわ・・・。鹿児島初記録、屋久島初記録、等、ゾクゾクです。具体的な種名や採集場所は、調査 の性質上非公開とさせて頂きますが、改めて屋久島の自然の懐の深さを思い知らされました。この経験を、エコツアーにも反映させていきたいと思います。

99/10/11

10/04 今日は、平内と尾之間を潜りました。定番メンバーは相変わらず健在です。そしてここのところ回遊魚の出現頻度がどんどん上がっています。今日 もツムブリの群れ(平内にて、 60~70cmのもの100匹超)を筆頭にロウニンアジ、ギンガメアジなどを確認できました。特にツムブリは遭遇するとダイバーを取り囲むようにしばらく 泳いでくれることもあります。

10/03 今日の潜水地は、尾之間です。いつもの小ケーブと、ツバメウオのケーソン、そして普段回らないコースも少しばかり探索してきました。新しい コースは、回遊魚が多いのですが、当たらなければ何も無いという感じで、なにより、やたらと遠いということが問題です。今後ボートポイントとして調査をし たいと思います。通常のコースでは、やっと、まともな大きさの回遊魚の群れが出てきました。今日はツムブリ(70~80cm)の100匹以上はいそうな群 れが僕の周りを数分間にわたってグルグル回ってくれました。これからどんどん増えていくことと思います。

屋久島・海川ブログ
ymsをフォローする
シュノーケリング・スキンダイビング&ダイビングの屋久島マリンサービスYMS