気になる・・・。“ほどよい距離感”
お客さん嬉しそうです。
となればこちらもまた嬉し・・・。
時折見かけるこんな動物との至近距離2ショット。
わたくし、基本的にだいぶ脱力&諦めよくチャレンジをするようにしております。
ほぼ、どの生き物と接するときでも同じですが、チャレンジのときの条件があります。
ダイバーはがんばらない。近づくことは良いですが、追いすがったり追い込んだりしない。
去るものは追わず。いやそうに逃げていく、離れていくものはそっと見送ってあげましょう。
必ず逃げ場をつくっておく。狭い場所に追い込んだり、ダイバーで取り囲んで逃げ場をなくすようなマネはやめましょう。
こんな感じで生き物にアプローチをしてみます。
ちなみにこのウミガメに関しては、もともとダイバーが集中するポイントにいて、しかも、すこぶる人馴れしております。
ちゃんと脅かさずに近寄れば、ぜんぜん逃げない、とてもありがたい子です。もっともこれは多くのダイバーがこのカメを深刻に追い込むようなマネをしていない証明でもあります。
カメにも、そしてやさしく接してくれている同業者にも、ただひたすらに感謝感謝なわけでございます。
このときは、水面からこちらに向かってふらふら泳いできたところで並泳開始。写真を撮るときだけ、僕とお客さんで挟み込むような形になりましたが、それ以外は、お客さんと一緒にアッチへふらふらコッチヘふらふら。結局五分近くお客さんと一緒に泳いでました。もちろんお客さんも急いで泳ぐわけでなく、カメがその気になれば本気を出さずとも簡単に逃げられるような状況です。途中カメに追い込まれて曲がるようなシーンもありました。(笑)
カメが切羽詰っていない証拠に、このあと亀はいつもの寝床に戻り、しばし着底したあと、次のダイバーの群れに向かっていきました。
むしろダイバーに興味があるのかと思えるくらいです。
こういう無理のないほどよい距離感を、海で出会うすべての生き物達と構築できると最高ですね。