屋久島の海で、死して屍拾うものなし。

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「なお、死して屍拾うものなし・・・。死して屍拾うものなし・・・。」
昔あった時代劇での劇中の決まり文句です。
あまりにも時代が前過ぎて果たしてどのくらい方に伝わるものやら・・・。

美しいものは、いつか、その美しさが終わる瞬間を迎えることとなる・・・。

悲しいかな、ひとつの真実です。

ところが海の中では美しい魚たち、美しいウミウシたち、そんないろいろな美があふれているにもかかわらず、その美の終焉を目の当たりにすることはあまりありません。

このウミウシ、わりとよく見かけるうえ、そこそこ大きく、結構派手。非常にありがたい存在ですが、ついぞ最近、その亡骸が、海底にころりと転がっておりました。

珍しいこともあるもんだと、泳ぎ過ぎるときにとりあえず記録記録・・・。
もう既に分解され始めているようで、その美しい形は崩れ始めいていました。

生命の溢れる水の中のこと、その生命の終焉も無数にあるはずですが、有機物の塊となったその多くの亡骸は、ほんの瞬きほどの間に、さまざまなほかの生命に取り込まれその力をつむぎ続けていくようです。

死して屍、新しき命へとその姿を変えゆく・・・。

屍を拾うものは無数にいるようです。

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