さあて、久しぶりの気まぐれログでございます。
当たりそうな予想が思い切りでながらも結局当たらない台風に何回も翻弄されて潜れるのにお客さんがいなかったり、微妙にうねりが入ってきて何とも迷惑な話になったりと、困ったもんだの事態が何日も続きました。
水温は29~30℃と完全に温すぎ・・・。透視度は12~25mとばらつきも多く、多分に運に左右されています。
台風直後の海では、相当かき回されたらしく、すっかり貝殻の付着物が擦り取られて、そのままお土産屋に並んでもOKという感じのトウカムリガイがお疲れのご様子で砂地をモッタリと移動しておりました。それでも旺盛な食欲は健在で、ブンブクの仲間や小さなカラッパなどがあちこちで餌食になっておりました。
そうこういいながら、ウミガメ接近遭遇は比較的日常的なこととなりつつあり、おまけにツムブリを筆頭に回遊魚との出会いもなかなかいい感じの確率となっております。ガラスはぜはお腹に卵がすけた個体があちらこちらでサクサクと産卵のために宿主のヤギをつつきたおしております。その横ではそんなせわしいガラスハゼに追いやられたムチカラマツエビが所在無さげにムチカラマツの端っこにしがみついたりしております。
ハナヒゲウツボは行き交うダイバーに嫌気がさすのか、日毎に場所が変わったりしています。ケラマハナダイやキンギョハナダイ、スミレナガハナダイなどは、水温の上昇に伴なってか、見境の無いナンパにいそしんでいます。
そしてやはり水温が上がっている性でしょうか。各種クリーナーのカクレエビたちはすばらしく積極的な営業活動に励んでおり、人間にもその営業対象を広げてきています。
営業中の印がわかれば、誰でもクリーニングしてもらえそうです。
あまりこちらで見かけないレンテンヤッコもポイントによってはがっちりと定着しているようです。
岩陰ではキンチャクガニの姿が多少目立たなくなっているようにも思いますが、代わりというわけでもないですが、ぽつぽつとクビナシアケウスなども観察できています。
シャイなダンゴオコゼは相変わらずシャイなまま。カメラマン泣かせの1品です。