2005/07

7月初旬の海況情報です。
海のほうは、水温は27℃前後で推移。すっかり暖かくなり日差しがある日はすっかり夏の様相です。透視度も18~25mといい感じの状態が続いています。ただし大雨の直後などは一時的に透視度の低下が見られます。

魚影も回遊魚との遭遇率が上がりつつあり、ツムブリ、カンパチ、ヒラマサなどの群れや単体大型個体などが比較的コンスタントに確認できています。先月末から今月初めには、視界を覆い尽くすほどのツムブリの群れにまかれることもありました。巨大な黒い塊、メアジの群れも出始めておりこれを狙って大型のカンパチやヒラマサが群れの周囲をうろうろしています。

ダテハゼはあちこちでオス同士でしょうか(?)激しい戦いが繰り広げられています。ヒレを大きく広げてグルグルと2匹で対峙する様子はなかなか興味深いです。久しぶりのウミテングも2個所で確認ができましたが、いずれも大きな砂地の小さい個体なので出会いはなかなか難しそうです。

ウミウシはあちこちで種類ごとに数匹ずつ集まっており、繁殖への執念すら感じます。動きの遅いウミウシの出会いはさぞや大変なのでしょう。

岩の隙間のコブシメの卵はすべて孵化をした模様。卵の殻(皮)のみがぽつぽつ残っています。皮にはちゃんとコブシメの赤ちゃんが出て行った穴が確認できました。

セダカスズメの産卵行動はいまだ絶好調。母親違いの卵たちが色の違いで判断でき、それぞれ孵化を待っています。そしてその様子をオスがしっかりと見守っています。

川では好天が続いたせいで一旦水温が23℃まで急上昇。あまりの環境変化のせいでしょうか?魚たちの活性が下がってしまいました。個体数は特に変わった様子は見られないものの、ヨシノボリは威嚇行動がぱったり見られなくなり、ボウズハゼもなんとなく動きが悪い感じです。降雨に伴う増水があればまた水温が下がるので魚の活性も戻ってくるものと思われます。

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