夏だというのに今年はのんびりムード。すっかり少人数、完全レベルごとチーム編成ダイビングが定着しているYMSです。
さて、海もすっかり夏真っ盛り!!
透視度も20m前後でいい感じで推移、水温はところどころ26℃位になりますが概ね27℃で推移しています。
水中では、あちこちで夏ならではの生態観察ができております。
ヤマブキベラは個別に産卵行動を展開中。派手な体で小さな派手なヒレを細かく震わせながらメスをエスコート。水面近くまで泳ぎあがり、放精放卵を一瞬で行うと一気に水底まで降りてきて次のチャンスをうかがっています。
対してコガシラベラは団体さんで同じように水面近くまで泳ぎあがり一斉に放精放卵。個々は小さいものの数が集まればその精子や卵子は水を白く濁らせます。
産卵の瞬間は一瞬でもその前兆はちゃんと確認できるので、少し腰をすえて観察すれば、生命の誕生の瞬間を観察することも難しくありません。
また、ナガニザもそろそろソワソワしている群れを多く見かけるので、水が思い切り白濁するような“大産卵大会”もまもなくと思われます。
ジョーフィッシュも口内保育をしている個体がおりその動向が気になります。
数年来同じ場所で観察できるアオウミガメは、少々人の多さに閉口しているのか、ほんの少しだけ警戒心を持って入るようですが、そっと近づけば、珊瑚の角で背中や脇をゴリゴリ掻いている様子も観察できています。
同じポイントでは大きいアカウミガメのメスがうろうろ泳ぎ回っており、タイミングしだいでは接近遭遇もありえます。
また、潮の早い時分には船上からハンマーを目撃することもあり、まだまだいろいろなものが出てきそうです。