2005/09

台風の厳しい置き土産で強烈に悪い透明度が数日続きましたが、なんとか持ち直して普段通りと言ってもいいコンディションに戻ってきました。それでも波打ち際には木の葉や木屑などの台風の名残があります。

良い潮を求めて行った西部では、悪条件ながら、屋久島にしては貴重なでかいイソマグロ10本。1センチにも満たないヒオドシベラ幼魚、しかし体が透明すぎて模様が非常に分かりにくい。うって変わって10M以上手前からはっきりそれと認識できる、やたらデカイ15センチ以上はあるであろうクダゴンベ。

ポイントが変わると、これまた15センチはあろうという大物シモフリタナバタウオが同じ岩の割れ目で仲良く過ごしております。爪楊枝の先っちょのようなイロブダイの幼魚もこれまた健在。動きが遅いと言うか拙いと言うか、逃げるのが下手糞なのでカメラで追うにはいいかもですが、やはりその小ささから撮影困難な被写体でしょう。ハナヒゲウツボは何故かとても上機嫌。まるでモデル撮影会のようにパシャパシャ撮影されていました。

川は増水が続いていて残念ながら潜水できず。その水温は21~23℃、スーツで飛び込んでみたものの、その瞬間に体がポカポカしてきます。ボウズハゼがいたるところで岩肌を舐めまわしています。増水後ということもあり、ユゴイの仲間があっちでウロウロこっちでウロウロ。激流で大分ダメージを受けたようなのが、テナガエビ。腕がもげたり、途中からボッキリ折れていたりと見ていて気の毒になります。流れのゆるいところにいるスミウキゴリの幼魚は増水中の激流にも耐え抜き、やっと一息ついているようです。
割れ目に住む主さんのようなナガノゴリは、一段と大きくなっているようです。胸鰭の付け根がだんだん青緑色に染まってきています。婚姻色という感じでもないのですが、地味なりにとてもきれいな色です。

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