今年も永田ウミガメ連絡協議会によるウミガメ観察会の詳細が発表されました。
ウミガメの産卵観察については、賛否含め、多くの見解や意見があります。
個人的な見解からすると、産卵の見物はどうかなあ・・・。と思います。
もし自分の家族の出産に物見遊山で100名近い見物人がいたらと思うとわかりやすいでしょうか。
でも、その100名がまったくコントロールをされない状態で、砂浜で各々ウミガメを探すとなれば、これまた、とんでもないウミガメへの産卵妨害です。
しかしながら、(水族館とか動物園というのと同列に語るわけにはいきませんが)本物の地球の仲間たちとの出会いの場と考えることも、また重要な側面です。やはり生で 新しい命の誕生の瞬間に立ち会えることは、比類のない感動を呼び起こすことも確かです。もしかしたらその感動をきっかけに、自然への興味を喚起したり、動物の研究や保護に携わる人が出てくるかもしれません。
単純に何がよくて何が悪いということではなく、よく考えてみて、実際に自分は見に行くのかどうかを決めていただければと思います。
なお、島内にはウミガメに関する学習施設としてうみがめ館というのもあります
ウミガメに関するスタンスなども含め、ぜひご一読いただくことをお勧めします。
(こちらは産卵などの観察会はおこなっていません)
以下、屋久島観光協会HPより転載
■観察に行かれる皆さんへ
永田浜(前浜・いなか浜)に上陸する海がめの保護と、砂浜周辺の清掃活動等に掛る経費の一部として、 観察に来られる皆さんに、協力金(大人700円、高校生500円、中学生以下無料)を拠出していただくことになりました。
ご理解とご協力をお願い致します。
団体割引(15名以上)500円
■ 観察場所
永田前浜、永田いなか浜
■ 観察期間
毎年5月15日~7月31日
■ 観察定員
1日80名 予約受付先着順
※完全予約制になっています。当日直接お越しいただいても、参加できない場合がございますのでご了承下さい。
■ 受付時間・集合場所
受付時間:午後8時~午後9時
集合場所:永田いなか浜
■ その他
1.午後8時30分からいなか浜でウミガメの生態について説明があり、ビデオをみながらウミガメについての学習を 行った後、上陸が確認されてから係員が浜へ案内いたします。
観察時間については、午後8時30分から午後11時の間に行っていますが、その時の条件によって長時間待機していただく 場合もありますので、あらかじめご了承下さい。
2.観察者には記念品(ウミガメの絵はがき)を差し上げます。
3.各自で直接浜へ行かれることはご遠慮下さい。
■ 連絡先
永田ウミガメ連絡協議会
TEL:090-8768-4281
FAX:0997-45-2484
午前8時30分~午後5時
■ ウミガメの保護にご協力を!
ウミガメが上陸し、産卵する時期になりました。鹿児島県は、世界的に絶滅の危機にあるといわれる貴重なウミガメを守るために、 昭和63年6月「鹿児島県ウミガメ保護条例」を制定しました。県内全域の海岸(海域を除く)でウミガメを捕獲したり、 卵を採取したりすると罰せられます。ウミガメの保護に皆様のご協力をお願いします。
■ 観察する時の注意点!
ウミガメは、上陸から産卵を始めるまでの間は、非常に警戒心が強く、光を照らしたり、 驚かせたりすると卵を産まずに途中で海に戻ることがあります。
観察するときは次の点に注意しましょう
1.暗くなった浜で騒がない。
2.海岸でライトやマッチなどをむやみにつけない。
3.波打ち際をむやみに歩き回らない。
4.産卵場所にゴミ(空缶・ビニールなど)を捨てない。
5.上陸中や穴掘り中のカメに近づかない。
(産卵を始めると警戒心が弱くなるので近づいて観察できます。)
6.カメにむやみにさわらない。
7.砂浜でのカメラの撮影はご遠慮下さい。