ウミガメの産卵等の観察について

毎年同じ文面で書いてたもので、去年は書きませんでしたが、やっぱり今年は書いとくことにします。思うところは以前からま～～～～ったく変わっていないので、ほぼ内容にかわりございません。

そういうわけで今年もウミガメ観察の季節がやってまいりました。

もうすぐ永田ウミガメ連絡協議会によるウミガメ観察会が始まります。（今年は5/15より）
毎年毎年の繰り返しになってしまいますが、ウミガメの産卵観察については、賛否含め、多くの見解や意見があります。

個人的な見解からすると、産卵の見物はどうかなあ・・・。と思います。
もし自分の家族の出産に物見遊山で100名近い見物人がいたらと思うとわかりやすいでしょうか。
でも、その100名がまったくコントロールをされない状態で、砂浜で各々ウミガメを探すとなれば、これまた、とんでもないウミガメへの産卵妨害です。

しかしながら、（水族館とか動物園というのと同列に語るわけにはいきませんが）本物の地球の仲間たちとの出会いの場ということも、また重要な側面です。
やはり生で新しい命の誕生の瞬間に立ち会えることは、比類のない感動を呼び起こすことも確かです。
もしかしたらその感動をきっかけに、自然への興味を喚起されたり、動物の研究や保護にかかわる人が出てくるかもしれません。

単純に何がよくて何が悪いということではなく、少し掘り下げて考えてみて、実際に見に行くのかどうかを決めていただければと思います。

なお、島内にはウミガメに関する学習施設としてうみがめ館というのもあります
ウミガメに関するスタンスなども含め、ぜひご一読いただくことをお勧めします。
（こちらは産卵などの観察会はおこなっていません）

————————————————————————————————————————–
————————————————————————————————————————–

以下、世界遺産センターのサイトより転載です。

ウミガメ観察ルール

関係公共機関や地元保護団体で構成される「永田浜ウミガメ保全協議会」では、ウミガメシーズンに永田浜へ訪れる方々に守っていただきたい事項をまとめた「永田浜ウミガメ観察ルール」を定めています。
本ルールは地域の自主ルールとして定めたもので、法的な規制ではありません。このため、永田浜に訪れる皆さま１人1人のご協力があってこそ、効果を発揮するものです。世界的に絶滅の危機に瀕しているウミガメの保護のため、どうぞご協力をお願いいたします。

永田浜では、ウミガメ保護のため、５/１から８/３１までの１９時３０分から翌朝５時００分までの間、浜への立ち入りはご遠慮願います。

対象場所：永田浜（いなか浜、前浜、四ツ瀬浜） ※永田浜は３つの浜の総称です。
対象期間・時間：５月１日～８月３１日　１９時３０分～翌朝５時００分 ※日中は浜に入れます。

永田浜への立ち入りに関するルール

→　５/１～５/１４の期間は、夜間の永田浜への立ち入りはご遠慮願います。
ウミガメの上陸時期にあたりますが、上陸数はわずかで、観察会を安定して開催できるほどではありません。
→　５/１５～７/３１の期間は、ウミガメ観察会への参加をお願いします。
地元永田集落によって立ち上げられた永田ウミガメ連絡協議会により、ウミガメ観察会が開催されています。観察会は、永田浜へ訪れる見学者へウミガメに対する接し方を伝え、大勢の方がむやみに浜中を歩き回ることで、ウミガメに悪影響を与えないよう始められた活動です。
- 【ウミガメ観察会】定員８０名・事前予約制
- 予約受付期間・時間：４/１～７/３１　１３時００分～１７時００分
- 予約連絡先：永田ウミガメ連絡協議会事務局　TEL：090-8768-4281
  永田ウミガメ連絡協議会HP で予約状況を確認してから電話してください。
- 集合時間：２０時００分～２０時３０分
  20:30以降は受付できませんので、必ず時間内に集合してください。
- 開催時間：２０時３０分～２３時００分
- 開催場所：永田いなか浜
- 協力金：大人800円、高校生500円、中学生以下無料
  ※ただし、修学旅行などの団体（15名以上）の場合は1人300円の協力金をお願いします。
- 定　員：８０名
→８/１～８/３１の期間は、NPO法人屋久島うみがめ館が夜間臨時開館を行っています。ご希望の方は、同団体にお問い合わせください。
屋久島でウミガメの生態調査を行っているNPO法人屋久島うみがめ館が夜間臨時開館を実施し、永田浜に訪れる見学者へウミガメに関するレクチャーを行っています。また、子ガメが保護されている場合には、同団体のスタッフが子ガメを海に帰す様子を見学することができます。
- 【NPO法人屋久島うみがめ館夜間臨時開館】
- 開館時間（夜間）：２０時００分～２１時３０分
- 入館料：中学生以上500円、小学生100円、幼児・島内無料
- 連絡先：0997-49-6550　　NPO法人屋久島うみがめ館HP

同団体の活動（生態調査、夜間臨時開館等）はボランティアの手によって支えられており、ボランティアの参加状況によっては夜間臨時開館が実施できない場合があります。夜間臨時開館の実施予定については、7月中旬に永田ウミガメ保全協議会事務局（屋久島自然保護官事務所　TEL:0997-46-2992）にお問い合わせください。

→本年（平成２５年）の夜間臨時開館は、予定通り８/１～８/３１の期間で実施されることが決まりました。

観察する時に守るルール

事前に必ずレクチャーを受けよう
スタッフの案内に従ってください
光は消して
むやみに歩かないで、騒がないで
ウミガメには触らないで
カメラ、ビデオ撮影は行わないで
酒類は持ち込まないで
喫煙はしないで
ゴミは持ち帰ろう
観察会や夜間開館終了後は浜に立ち入らないで

ウミガメ保護柵内には立ち入らない
焚き火をしない
キャンプをしない※
※永田浜（国立公園特別地域）においてテントを張る行為は、自然公園法で原則禁止されています。

報道関係者、研究者の皆さまへ
　研究や報道を目的として永田浜を利用する場合は、

浜への立ち入りについて事前にご連絡ください。
永田浜では地域の自主ルールで浜への立ち入りを制限しています。現場での混乱を避けるため、事前に永田浜ウミガメ保全協議会事務局（屋久島自然保護官事務所　TEL:0997-46-2992）までご連絡ください。
連絡様式：永田浜夜間研究・取材連絡届出書[WORD 33.5KB]
ライトの使用やフラッシュ撮影は行わないで下さい。
ウミガメの撮影を行う際には、赤外線カメラを使用する等ライトやフラッシュ撮影を行わないでください。機器類の液晶画面やランプから漏れる光も布で覆う等してご注意ください。

資料

転載ここまで。