いきなりですが、「ダイバーは本来海にいないもの」。つまり侵入者であるということを、僕は常に忘れないように気をつけています。
ダイバーは大げさな装備を付けて海の中を覗き見させていただいているんです。
この段階ですでに海に対してストレスを与えていると思います。
海の生き物たちにとって、本来なら、ありえない音(呼吸音等)、大きい接触ストレス(着底とか、やたら触ったりとか)、触れることの無い温度(体温等、海の中では36度は高温です)、信じられない光量(水中ライトやストロボ)、下から湧き上がる巨大な泡(排気)。
ぱっと思いつくだけでも結構、色々あるもんでしょ?
「じゃあ何でお前は潜ってるんだ」とか、「よりによって人様まで連れていっているじゃないか!」とかいわれちゃいますね。
すいません。おっしゃるとおり矛盾だらけです。
でもね・・・。
まず、海が好きだから、そして、生活があるからです!!(生々しいですね)
まず、僕自身も環境負荷なのは間違いありません。どんなに気をつけたって環境負荷はゼロにはならないと思います。
ただ、僕たちが一緒に行くことで、自分の与える影響に気づいていない人たちでも、少しでも周囲に振りまくストレスを減らせるんじゃないかなとおもってみたり。
都合のいい計算ですが、普通のダイバー1人が海にかける環境負荷を10だとすると、僕らがちゃんと案内できれば、それは7とか5とか、上手くすれば3以下にできるかもしれない。
「5人で大騒ぎするより10人でも節度を持って行動したほうが、周囲には迷惑かからないかも知れないでしょ?!」
無神経にダイバーの都合だけで海に入れば、海に対して取り返しのつかないストレスを与えてしまう可能性を持っているでしょう。
裏を返せば、ちゃんとそこのところに気づいて心配りができると、ストレスなしにはならないまでも、かなり海へご迷惑をかけなくてすむのではないでしょうか?
僕たち現地ガイドは、お客様にとって楽しい海を安全にご案内すると同時に、これまで続いてきた島の暮らしや、海自身に対しても少しでもストレスの少なくな るよう(島や海にとっても)安全にお客様をご案内する義務を負っていると思います。人と海の両方の顔をしっかり見据えて、双方にメリットのある仕事であり たいものです。
1999年~2002年に書いていたコラムに、加筆、修正をしたものです
もうだいぶ前の話ですが、コブシメの産卵を観察しに行った時のことです。産卵行動中のコブシメは、非常に近くに寄れるため、人気が高く、じっくりと観察することが多いのです。コブシメはサンゴの隙間に産卵するため、観察は当然サンゴにのらないよう細心の注意を払っていきます。割れるサンゴは皆さん比較的注 意をして下さるのですが、実はこのサンゴの周囲には、ヤギの仲間が非常に多く生えて(?)います。
事前の説明の仕方もあるのでしょうが、コブシメの観察に夢中になるあまり、知らず知らずの間に、他の生物たちを虐待したりしていませんか?
「そんな事はない!」と皆さんおっしゃるでしょうが、ちょっと自分たちの足元を見なおしてみてください。
何か大きな目的(対象を絞った撮影、観察など)を持ってダイビングをすると潜り始めたその瞬間から、頭の中は目的でいっぱいです。(さっきの話で言ったらコブシメですね)
そうすると、いつの間にやら足元に息づいているヤギの仲間のことをすっかり忘れてしまうのです。バキバキいわさんばかりの勢いでヤギを踏みしめ、けたぐりながらコブシメへと接近していくのです。
哀れな被害者はヤギだけではありません。ヤギに住んでいるガラスハゼやキヌヅツミガイの仲間、その周辺で穴を掘ってすんでいるテッポウエビの仲間や共生ハゼの仲間。みんな住処を思い切り踏み荒らされてしまうのです。
それどころか、挙句の果てには、コブシメに近づくのに一生懸命なあまり、彼らの産卵場所であるサザナミサンゴにさえ思い切り良く乗っかってしまうのです。 産卵しに来たはずなのに、それを見に来たはずなのに、何時の間にか思い切り彼らの生活を脅かすことにもなってしまいます。
コブシメ狙いに限ったことではありませんが、意外といろんな生物を虐げながらダイビングをしていることに気づきませんか?
水の中には脇役はいません。それぞれの生き物がそれぞれの繋がりをもってひとつの世界を紡ぎだしているのです。
もちろん、お客様の好き嫌い、主な狙いといったものはあるでしょうが、その繋がりにも目を向けると、もっといろいろな面白いものが見えてくるはずですよ。
1999年~2002年に書いていたコラムに、加筆、修正をしたものです
一時に比べると、ダイビングの器材も色々な物がリーズナブルな価格で流通するようになってきました。いわゆる“ダイビングアクセサリー”と言う奴です。当 然、皆さんの中にもいろいろと持っている方もいるでしょう。その中で特に皆さんの手に馴染んでいて、なおかつ使う機会が多いのが、水中ライトでしょう。
最近は、小型化が進み、その性能も、良くなり、光量も大きくなってきています。
で、このライト。確かに水中での対象物の色を見るときに非常に役に立ちます。当然、これは、いろいろな魚や甲殻類などに向けられていくのです。
さて、ここで問題です。特にこのライトが活躍する場というのはいったいどのような状況でしょうか?正解は『暗いところ』ですね。この暗い所に潜んでいる生物をよく確認したいがために、このライトを使う状況が出てくるわけです。
我々、人間は、明るい所で活動すのが当たり前です。暗い状態で活動しようと思ったら、人工的な明かりの力を借りて無理やり昼間の状態を作っていくわけですね。
さて、ここで照らされる側の気持ちになってみましょう。いつも暗い所で活動している彼等は、活動するのに不向きな明るい状況下では、岩陰などに潜んで、暗 くなるのを待っているわけです。にもかかわらず、何やら余所から覗きに来た、得体の知れない連中にいきなり「ピカッ!」とやられるわけですね。この状況を 勝手に想像するに、私達が寝ているときに、いきなり顔に強力に明るいライトを当てられるようなもんでしょうか?そりゃぁ、きっとまぶしいと思いますよ!
かと言って、ライトを使わなければ、私達は水の中での生物達との出会いが一気に少なくなってしまいます。それはそれで寂しいもんです。
で、いったいどうするかと言うと、まず、生き物に謝ります。(いや、マジで、マジで・・・)
でもって、いきなり生き物を照らすんじゃなくて、明かりの弱い周りの部分から、ゆっくりと光量のある中心部で照らすように移動させていくんです。自分たち も、突然、目玉の前で明かりをつけられるより、だんだん明るくなるほうがストレスが少ないような感じしません?実際、このようにして明かりをあててあげた ほうが、生物も逃げていかないようです。あと、ライトをすばやく動かして、周りを照らす方を時々見かけますが、結局これも、急に彼等に明かりを浴びせてる のと一緒で、ストレスは大きそうですし、何より、同じグループのダイバーの視線に明かりが当ってしまう可能性もあり、結構思わぬ危険につながる可能性もあ るので、出来るだけゆっくりと動かすようにしたほうが良いと思います。
ダイバーのひとりよがりな理屈ではありますけど、基本的には僕達は、水中世界への侵入者です。せめて、彼等の領域に土足でズカズカ踏み込むような無礼者にならないように、最低限の礼儀というか、思いやりというか・・・、そんなものをもっていたいものです。
1999年~2002年に書いていたコラムに、加筆、修正をしたものです
クマノミに代表される、フレンドリーな魚たち。彼(彼女)等は、ダイバーが近づくと、逃げるどころかこちらに寄って来てくれます。そんな姿に、「カワイイッ!!」と、黄色い歓声があがることも少なくありません(?!)。と言うわけで、そんなフレンドリーな魚たちはダイバーの人気者なのです。
ところで、彼(彼女)等はどんな気持ちでダイバーに寄って来ているのでしょうか?
一番わかりやすいところで、クマノミを例に話をしていきましょう。クマノミは決まったイソギンチャクを縄張りとして、生活し、繁殖行動を繰り広げていま す。逆に言えば、イソギンチャク無しには生活が成り立たないわけですね。特に、このイソギンチャクにご執心になる時があります。それはもちろん繁殖期で す。どうせなら、居心地のよい、良い環境で子育てをしたいじゃあありませんか!
となれば、幸せな生活を送ろうと思えば、「この家(イソギンチャク)を、がんばって守っていかなぁ、あかんなぁ!」ということになるんですね!
で、その結果が、人がクマノミの住むイソギンチャクに近づいていくと、「くおぉらぁ!てめぇ!来るなよぉ!来るんじゃねぇよぉ!こらぁ!」となるわけで す。なにしろ魚はどんなに気が強くても、所詮、魚。顔に筋肉なんかないもんだから天下無敵のポーカーフェースで表情なんかはわからない。みためは奇麗だ し、(人間に比べれば)えらく小さいし、しかもダイバーに寄ってくる。勘違いとはすごいもので、こんな態度を見たら、どんなにコイツ等が怒っていても、人 間から見たら「や~ん!!可愛いっ!」ってなってしまいます。でも、あくまで彼等はわれわれに対して縄張りを主張し威嚇行動をとっているのです。もし、あ なたがこんな光景を目撃したら心の中でこう教えてあげましょう。
「いや、怒ってるよ。こいつ・・・・。」
追記
クマノミは、スズメダイの仲間で、イソギンチャクと共に生活しています。魚類には性転換をするものも多く、クマノミもその例にもれません。最初はオス、成長するとメスとなるタイプです。クマノミはメスを第一位とするグループを形成します。グループ内での順位および性別は基本的に体の大きさで決まり、大きい者が上位となり第一位がメス、第二位がオス、第三位以下は性的未成熟個体(形式的にはオス)となります。生殖活動に参加できるのは、グループの第一位メス と第二位オスで、残りの個体は、生殖器官の発達を抑制され、繁殖活動には参加できません。ちなみに、死滅等で、グループ内の順位に変動があった場合は、常 に第一位がメス、第二位がオスとなり繁殖可能な状態が維持されます。
人間に対して威嚇行動をとり、おめでたい誤解を招くのは、繁殖活動を行なっている第一位と第二位の個体のみで、ほかの個体は防衛行動に参加しません。
1999年~2002年に書いていたコラムに、加筆、修正をしたものです
最近はちょっとづつ減っているようですが、魚の餌付けをしているところは、いまでも決して少なくないと思います。
と言っている私も、昔は結構やっていました。確かに、水中で餌付けをすると、数多くの魚達が、すぐ目の前まで寄ってきてくれます。が・・・。この餌付けという行為は魚にどのような影響を及ぼしているのでしょうか?
餌付けをする立場としては、すぐに魚と仲良くなれる、魚に餌を与えてあげる(魚の採餌の労力を軽減してあげる)、と行った事がプラス要因(イメージ?)としてあげられるでしょうか。
しかし、餌付いた魚は、概してかなり(不自然に)太ってきているような気がします。またこれらの個体には寄生虫が居ることが多いような気がします。また、 人口の餌(本来水中に無いソーセージなど)を使っている場合は、特に、魚達が見なれない食物に対して警戒心が薄くなっているようです。種類にもよります が、このような魚達は、簡単に釣り上げられてしまいます。
きちんとしたデータを取っているわけでは無いので、餌付けが悪いことであるとは断言できません。しかし悪いことである可能性はぬぐえません。ですから、当店では、野生動物への餌付けは行ないません。
私は、ただでさえ、我々は水中への侵入者であり、その時点で、彼らの生活に対して何らかのストレスを与えているものと考えています。そのうえ、彼らの生活を脅かす行為は(餌付けを含め)断じて慎むべきだと思っています。
もう一つ、むやみな施しは、彼らの野生の誇りを傷つけるように思えるのですが・・・。
あなたは、楽に生活が送れるのならば、他人の施しで生きていくことに満足できますか?
1999年~2002年に書いていたコラムに、加筆、修正をしたものです
「魚を間近でじっくり見たい・・・。」きっとみんながそう思っていることでしょう。そこで、見つけた魚にずんずん近づいていくと、負けずに魚もずんずん離れていってしまう・・・。そんなことって多くないですか?
そりゃあ大抵の場合は、自分よりデカイ見知らぬ生き物が近づいてくれば怖くて逃げ出したくもなるでしょう。ところが、前にも書きましたが、水中生物の世界 では、自分よりデカイ連中が常に、その辺にゴロゴロいて、いつもビクビクしているとまともに暮らせなくなってしまいます。
で、彼らがその辺をどう解決しているかというと、「危なそうなものなら逃げる」と「危なくなさそうなものならば特に気にしない」という感じの反応をしているように思います。
じゃあ、その「危ない」と「危なくない」の違いはいったいどの辺なのでしょう?(あくまでも経験上から考え付いたことなので、「それ違うぞ」という方はどんどん指摘してください。)
全般には、まず、明らかに自分に接近しているかどうか。その行動が早いか遅いか。と言ったところでしょうか。だとしたら、魚にググッと接近するには、上記 2点に注意すればいいことになります。この結果導き出される行動は、「秘技!?なにもしないでジーッとしている??」なのです。
もちろん、エントリーしてず―っとジーッとしていろと言っているのではありません。魚の居る場所、居た場所、居そうな場所でジッと魚を待つのです。動くと きも、ソーッと、ソーッと魚に近づいていくのです。決して殺気立ってずんずん行ってはいけません。動いているのかいないのか、わからない程度ににじり寄っ ていくのです。
そうすると、最初はチョットビクビクしながら様子をうかがっていた魚達も、だんだんリラックスしてきて、きっと、いつも通りの生活を見せてくれます。(ミ ノカサゴの捕食シーンを見てもらうととてもよくわかります。そっと接近することで、餌となる小魚の警戒心を刺激しないようにして、捕食のチャンスをうか がっているのです。逆に回遊魚の捕食を考えてみると、彼らはスピードにまかせて餌となる小魚に突っ込んでいきます。これも一つの接近方法ではありますが、 フィッシュウォッチャー向きではないし、そもそもダイバーにはそんなスピードがありません)
そうすれば、思いのほか、魚に近づけるはずです。ただ、この接近法は、とても時間がかかります。気の短い人にはチョット辛いかもしれないし、ガイドさんの性格如何では、こんなことをやっていると怒られたり、おいていかれたりするかもしれません。(笑)
慌てず、ノンビリ、じっくりと・・・。これがフィッシュウォッチングの大原則かもしれませんね。
1999年~2002年に書いていたコラムに、加筆、修正をしたものです
人間っていうのは、動物の中ではスンゴイ大きい部類なんだそうですけど、確かに、自分達よりデカイ動物に突然出会ったり、追っかけられたり、ましてや食べられちゃったりすることってまずないですよね。
でも、ダイビング中に出会う魚類や無脊椎動物の世界では、自分よりデカイ連中が常に、その辺にゴロゴロいて、ちょっと油断すると食べられちゃったりするのが当たり前なんです!!
これって、僕らの頭の上を、ギャオス(ガメラに出てたきた、とっても大きい人食い鳥です。知らなかった人ごめんなさい)があっちこっちで四六時中、バッサバッサ飛んでるのと同じ(そ~か~?)なんですよ!!
ところが、回りのでっかい奴にも、人畜無害、うまくすれば、仲良く出来そうなのも出てくるわけで、さしずめ、頭上を飛んでるのは、全部が全部、人食いギャ オスってわけじゃなくて、僕らの味方(というよりも、おっかないけど、とりあえず敵ではない)ガメラもいっぱい飛んでるわけですよ。
いやー、物凄いSF(怪獣!?)映画の世界じゃぁないですか。
だいたい、動物の世界なんて、人間の常識では推し量れないような滅茶苦茶な事が、当然なんですから、擬人化したらこんなに面白い話ないですよ。それに、恋愛だって、親子の情愛だって、たくさんあるし・・・。だったら、思い切り勝手な解釈をして楽しみましょうよ。
まあ、話は極端ですけど、ちょっと対象に入れ込んで、彼らの視点で周りを見てみると、いつも見過ごしてた景色の中で、もうチョット、面白く潜れたりしないですかね?
これも、彼らの気持ちを知る、ひとつの手だと思うんですけど・・・。
ダメですか?
1999年~2002年に書いていたコラムに、加筆、修正をしたものです
いきなり、説教くさい話になっちゃって申し訳ないんですけど、いろんな生き物に出会うときには、もちろん自分以外の存在(ガイドさんや、一緒に潜ってる仲 間達、そして、これからお友達になるハズの生物etc…)があるわけで、やっぱり自分の我侭だけをとおしちゃうと、どうしたって、少なからずカドも立 つでしょう? ここ最近、そんな我侭を押し通しちゃう方って少しづつ増えてる気がするんですよね。
まずは、人間関係から言っちゃうと、「エントリーしたからにはオラが海だっ。」って感じの、自分のチーム以外は知ったこっちゃないリーダーの方。仲間と一 緒なのに、被写体を私物化する、あるいは、よそのチームが見てるのに横から割り込んで、被写体を略奪するカメラマン?(って認めたくないね)なんかが目に 付きますね。あなた達、友達なくしますよ、きっと・・・。
と、怒りを発散してスッキリしたところで、いよいよ本題です。
人間同士の場合は、我侭勝手をしちゃうと、ちゃんと(?)後から怒られたり、冷たい視線で責められたり、ということがあるので、皆さん、結構、気を使ったりしてるんじゃないかと思います。
ところが相手が魚なんかだと、出会えたのが嬉しくって、ついつい、強引に攻めちゃったりしてませんか?「ひたすら追う」「捕まえる」「住居を粉砕する」な んてことを、気付かないうちにやってないですか?(あぁっ!これ、俺も人のこと言えないかも・・・。)特にカメラやビデオをやってる方は、「ついつい夢中 になって・・・。」って時には要注意でしょう。
まあ、基本的に、ダイビング自体、多少なりとも自然に対して負担になるものなんだから、100%自然に優しいなんてのは無理な話なわけで・・・。
そこでちょっとした提案なんですが、自分がふと気付いた時だけでいいですから、相手(自分が見ている生き物達)の気持ちになってみませんか?
僕らが何気なく「ヒョイッ」と手を出すことも、ちっこい生物からしたら、いきなり空から怪獣が襲ってきたのとおんなじくらい怖い(のかもしれない)んですよ。やっぱりそんなのいやでしょ。ね。だったら少しは手加減してあげようと思いませんか?
と、こんな風に考えてみれば、ほんの少しだけでも、優しくなれるような気がしません?
1999年~2002年に書いていたコラムに、加筆、修正をしたものです
陸上でも水中でも、動物に近づくには、「静かに・・・。とにかく静かに・・・。」が大原則です(もちろん例外もありますよ)
公園なんかで鳥がいっぱいいても、小さい子供が騒々しくバタバタと近づいていくとみんな飛んでいっちゃうでしょ。魚だってまるっきり一緒なのです。
ところがうまくいかないもので、魚と見れば猛ダッシュで近寄っていったり、早く泳ごうとして必要以上にバタバタしたり、おかげで呼吸も「ゼー・ハー・ ゼー・ハー」だったり、水の中で自分の体のコントロールがうまくできなければもう完璧です。ダイバーというのは、えてして、騒々しい子供だったりするので す。
数多くのお客さんを見ていると、特に初心者に限らず、何故か水の中では突然大暴走する人が多いようです。魚に夢中になるのもまあ当然なのですが、スムーズにビタッと止まれない人もかなりいますね。
僕達が、小さい生き物を見せようとするときによくあることなのですが、どっとお客さんが近寄ってきて、もつれ合っていたりするのもよく見かけます。進むこ とはどんな講習でも教えてくれますけども、勢いのついた体をうまいこと停止させたりする方法はあまり教えてくれませんよね。(やってみるとどうってことナ イんですけどね)
魚と友達になるためには、まず、うまい人と一緒にたくさん潜って、自由に進む、止まる、曲がるという、考えてみれば、当たり前のダイビング技術をしっかりと磨くことが大事ですね。
1999年~2002年に書いていたコラムに、加筆、修正をしたものです
多分これを読んでいる人は、今現在、ダイビングをやっている人か、これからダイビングを始めようと思っている人でしょう。
さて、ダイビングをしていれば色々な生き物たちとの出会いがあることと思います。でも、せっかく出会った彼らを、ただなんとなく見ているだけというのも、ちょいとばかりもったいない気がするんですけど・・・。どーですか?
そこで、「魚と友達になりたい」なんていきなりなタイトルですが、とりあえず、今までとは、ちょっと違う視点で、ダイバーと生き物達の、新しい(勝手な) 関係を見つけてみようというコーナーです。最近、流行りのフィッシュウォッチングなるものの本流からは、ちょっと(かなり)はずれていってしまう部分だと 思います。「えーっ。こんなのあり?」というのも出てくるかもしれません。勝手なことばかり書いていきますが、まあ、あたたかく見守ってやってください。
1999年~2002年に書いていたコラムに、加筆、修正をしたものです