気になる・・・ “お手軽コンデジ一本勝負”

最近の気になる・・・ “お手軽コンデジ一本勝負”

約一年近くぶりの本家“お手軽コンデジ一本勝負”でございます。

非常にわかりにくいですが、今年生まれのイカの赤ちゃん達です。

紹介すると結構興味津々で皆さん見入ってくれるのですが、3~7ミリ前後と何しろ小さいもんで、写真にチャレンジする方は多かれど、イカと確認できるものが仕上がったという話はまったく聞いたことがありません。

てなわけで、オプション無しのコンデジでは、基本的には撮影不可能な被写体のはずですが、あえて挑戦してみました。

ご出陣願ったのは、FUJIのF200EXR。もう一年以上前のモデルです。FUJIは比較的商品サイクルが長いのでいまだに直系の後継機は出ていないようですが、ぶっちゃけ「最新機種ではありませんっ!」なのです。

そんなカメラで、この無茶な被写体を狙うには・・・。

其の一「カメラを信じろっ!」
これ一番大事ね。何しろ液晶まったく見ない状態で移すわけだからあとはカメラの性能を信じるしかないんですよ。

其の弐「カメラは出来るだけ身体から離す」
何しろ本当にちっこい被写体たち。大きい人間がよっていけば潮が引くように離れていってしまいます。追えば追うほど離れていってしまうという悪循環を断ち切るために、腕をぐい~~~~~~っと伸ばして、少しでも彼らに恐怖感を与えないようにそぉっとカメラだけを彼らに近づけます。

其の参「バックはからっぽに」
カメラのAF(オートフォーカス)は見た目がはっきりしている物に狙いを付けます。岩とかサンゴとか、こんな透けてて小さなイカの子たちより、はっきりしている(コントラストの高い)ものが画面に入ってくるとピントは当然のごとくそっちに持っていかれてしまいます。ともすれば、ピンボケどころかイカの存在すら写真に写らなくなってしまいます。
そこで、背景は「無し」もしくはそれに近い状態を作り出してイカのみが目立つ状況を作ります。

というわけで、今回は・・・。

設定はプログラムオートでマクロON。

腕を思い切り伸ばして、イカの子を追い立てないように細心の注意を払う。

下からカメラでイカの子をすくい上げるようにカメラを思い切り上向きでバックは水面と空のみ。

構図の真ん中(AFの合うところね)にイカの子がはいるように(心から祈りながら)向きを微調整しつつシャッターを切る!
右わきえぐりこむように(笑)ひたすら撮りまくって成功写真が一枚でも撮れることを信じる・・・。

で撮ってみました。

気が向いたら画像を拡大してみてください。けっこう身体のパーツがしっかり確認できますよ。

まあ、芸術写真でもなんでもないですけど、「イカの赤ちゃんだ」と言い張れる程度の証明写真にはなっておりますまいか???