2005/11

冬に向けて天気は不安定に変わりつつあります。
透明度はおおむね良好の15~25mで推移です。水温は少しずつ下がり気味でただいま24℃前後の推移ですが、天気さえ良ければそれほど寒さも感じないですんでいます。
エントリー直前からイトヒキアジの成魚がエントリー場所直下にアオリイカを追い込んで捕食していました。いかがすっかり弱っていたこともあるのでしょうが、すっかり岸に押し付けられた状態のイカはイトヒキアジにとっては食べにくい(くわえにくい)もののようで、数分間にわたり足元でバシャバシャしていました。やっとの思いでイカをくわえると悠々と去っていきましたが、入る前からいい物を見せていただきました!
珍しいものではありませんが、お客様と一緒にクリーナーのエビの機嫌についてじっくりと観察してきました。
「見たことある!!」は沢山あっても「じっくりと見つめたことがある」人は少ないですよね。見慣れたものの意外な発見があったようです。
屋久島でもほかでは見ない、コブシメの産卵する転石環境では、今年もコブシメの産卵が観察できました。今までは産卵の様子があったときでもこの場所では特に警戒されているようで産卵のそぶりのあるときは近づかないようにしていたのですが、親コブシメの姿がないことを確認して転石下を覗いてみると幾つもの生みたて卵から、孵化間近のスケスケの卵まで昨シーズンよりは少ないなりに結構確認ができました。そして、ついにその孵化の瞬間も観察することができました。もう感動の瞬間です!!
またその近くでは、昨シーズンにはイトカケガイに食べつくされたかのように見えたイボヤギが、頑張ってその勢力を取り戻しつつあります。今年生まれと思われる小さなイトカケガイの姿が少々見受けられるのがなんとなく気になりますが、それでもうれしい出来事です。

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