最近の気になる・・・。“轍”
わたくし。砂地に行くとついつい探してしまうものがあります。
それ自体は生き物でもなく、それでも、たくさんのドラマを抱えた多くの轍です。
実際には、種類によっていろいろなふとさやでっぱりや粘膜などで形作られた貝の仲間の足跡です。
その痕跡は、時として出会いを求めていたり、また時として残酷なまでの弱肉強食の出来事を思い起こさせてくれます。
そんな中で、珍しくその姿を砂の上に現したまま、その痕跡を残しつつもったりもったりと進んでいる子を見つけました。
僕がよく見かける砂の筋タイプではなく、粘膜と砂によって形作られた、長く続くのがちょっと珍しい轍です。
迷路のように入り組む出なく、ふらふらと長く、そしてのどかな痕跡を残すその轍は、激しいドラマこそ感じられませんが、ゆったりとした時間を感じさせてくれるものでした。