最近の気になる・・・。“帰ってこいよ～”
さて、いきなりですが、ぱっとこの写真を見て、「これが○△□だっ！」と、その主役を言い当てられる人が何人いるでしょうか？
例年、GW前くらいまで(今年はGW明けまで食い込んでしまいましたが)、島の漁師の皆さんが非常に熱くなる“モジャコ漁”というのがあります。養殖のためのブリやカンパチの幼魚をとってくる漁なのですが、潮目に漂う流れ藻をすくって、そこに隠れている幼魚をセッセセッセと獲ってくるのです。
この、流れ藻というやつには、実にさまざまな生物が一緒にくっついており、当然、そいつらもモジャコとともに船の生け簀に放り込まれて港に帰ってくるわけです。
とはいえ、目的以外の生き物たちは、業者さんのモジャコ専用のＶＩＰ生け簀に入れてもらえるわけもなく、選別されてそこいらへんに「ポイっ」とされてしまうわけです。
実はダイバーにとっては、この「ポイっ」とされる子達が結構楽しいわけで、その筆頭が、写真の子なのですが、ハナオコゼというやつでございますね。
ダイビング用のブイのロープにがんばって隠れておりました。
おおよそ真ん中へんにあるちっこい目玉がわかれば、おぼろげにその所在が見えてくると思います。
そんなハナオコゼ君。そもそも、無理やりつれてこられたけっこう気の毒な子。それほど居心地がよいはずもないのでしょう。しばらくすると、その姿がだんだんと消えてゆきます。
どこへ行ったのかは「神のみぞ知る」ですが、すでになんとなく愛着もわいているわけでして、願わくば、またこの場所に帰ってきてほしいのですが・・・。
