気になる・・・。“命の営み”
GW後半のワンシーン。
ボートダイブを終えて港への帰路。
ばっしゃんばっしゃんと、まあ賑やかにアカウミガメのカップルが、昼間っからそんな目立つところで交尾の真っ最中!
船からお客さんたちといっしょに、出歯亀としゃれ込み(?)まして・・・。
よく見りゃ、このメスを奪おうという不埒なやからがその周りをぐるぐるまわってて、僕達よりも品のないやつがいるもんだとなぜか安心してみたり。
結局、その日のダイビングの記憶をあとから上書きしてくれるという、なんとも楽しくも迷惑な(笑)事態となりました。
で、その翌日。
違うポイントで潜っていると海底にど~~んと立派なアカウミガメの姿が・・・・。
後ろからそっと近づいても逃げるそぶりもまったくなく。
後足のタグの写真を撮っていてもまだまったく動かない。
????
で、ちょっとつつく・・・。
動かず。
ゆすってみる・・・。
動かず。
死んでる~~~~!!
と、びびって、わたくし、即逃亡してしまいまして。
なんか、なまじ大きさがあるもんだから、なんかまるで死体というものが妙に人類としてもリアリティーのあるものに見えてしまう。
それでも、「このままでいかん。せめて記録を」とおもいなおして、帰りにちょっと離れたところから泳ぎながら一枚。
あらためて見ればさっくり失敗。もっと生きてるような感じだったんだけどなあ。
これからのシーズンともなれば、ウミガメの産卵と孵化が屋久島では観察できますが、その前のまさに発生の段階と、命の終焉をたった2日で見てしまうとなんともいえぬ不思議な気持ちです。
なおこのカメについては、標識番号と発見状況をあわせて屋久島ウミガメ館に報告いたしましたところ、2010年.2011年と屋久島で産卵をしていた子だそうで、その暮らしの一遍が垣間見えると、良いのか悪いのか、なお感情移入してしまいます。
このウミガメの命が次の命へつながることを祈ります。