2006/2

寒さが身にしみる今日この頃。水中は18~19℃。透視度は12~20m前後。風変わりな転石下のコブシメの産卵場所にはまた新しい卵が産み付けられています。台風やら時化やらの度に周囲の岩がはがれたり、転石ごとひっくり返って卵は壊滅するのに、よくも懲りずに生み続けるものです。もうしばらくしたらまた孵化の瞬間が観察できるかもしれません。結局、屋久島のコブシメの産卵時期はいよいよもって分からなくなってきました。アオギハゼはすっかり当歳魚(多分)も大きくなり、ほとんどほかの個体と大きさが変わらなくなってきました。じっくり撮影するにはいい被写体です。砂泥底のミズタマハゼの幼魚は着々と成長を続け巣穴もしっかりしてきましたが、育つにつれ、だんだんと警戒心を増し、最近は以前よりも接近が難しくなってきました。ハンマーとの出会いは今月に入って2回のみ。だんだん期待できなくなりつつある気もします。比較的大きいアオウミガメがその近くを採餌場にしていることを確認できました。カメにストレスなく接近できるルートを目下模索中です。

さあて、やっとキッチリ冬らしい水温になってきました。
現在18~19℃で推移してます。堪えるなあと思いながら、なんだかんだとウェットスーツでとおしてしまっていますが、さすがにあまりお勧めはしません。。陽が差していればかなり暖かく感じることもありますが、やはり寒いものと考えて装備を用意することをお勧めします。

透視度は一時的にかなり落ちてきた時期があり、10mを切ることもありました。まあ、さすがにこれが長く続くことはないと思いますが・・・。

さて、その透明度の悪くて寒い時のことですが、水中では何故か魚たちが非常に活性の高い状態となっていました。ハナダイの仲間たちは婚姻色に染まる個体がちょいちょい目に付き、ディスプレイシーンもよく見られました。

岩の隙間のクリーニングステーション(byベンテンコモンエビ)も日頃の閑散とした場面とはうって変わって、すこぶる活況を呈していましたし、石の隙間を覗くとそこかしこでキンチャクガニやらクビナシアケウスがぞろぞろと・・・・。これは繁殖前か何かで相手でも探しているような感じです。

このコンディションならマクロがかなり楽しいかも!!!

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