2005/11

川での潜りは意外なことにいまだ16~17度をキープ。ただしポイントによってはもっとがっちり水温が落ちている場所もあるので油断は大敵です。冬の伊豆に行くぐらい(大げさかな?)の装備で来るとこころゆくまで撮影に専念できます。ヨシノボリの数は減ってきていますがボウズハゼは相変わらずというかむしろ増えてすらいるように感じます。ヨシノボリやゴクラクハゼは小型個体が著しく減っています。どうやら大型個体の餌食になってしまったようです。というわけで、今の彼らの流行(?)の食事はなんと小型のユゴイ!観察中に1個体が捕食に成功していましたが、丸呑みされてしまったので撮影はできませんでした。

海は透視度が良くなってというか海の色が青く気持ちよい状態です。陸の天気しだいですが、黒潮の影響を受けるポイントでは爽快なダイビングも可能です。水温は24~26度。相変わらずアオギハゼの小型個体はゴッソリです。日々大きくなっている気がしないでもないのですが、何しろもとが小さいので確信がもてません。ここではオドリハゼもあっちこっちにいるので、のんびりと見ることができます。砂泥底なので他のポイントに比べ華やかさには欠けるものの結構じっくりと楽しめるポイントであります。エントリーの流れ込み部分では、ナガノゴリの姿も見ることができ海と川のつながりを色濃く感じます。別の場所では、黒潮の影響を色濃く受けているようでウメイロモドキの見事な群れに取り囲まれることもしばしば。キビナゴの群れ、ツムブリなどの姿も確認できていますし、先日はメジロザメの仲間(?)も遠目に確認できました

冬に向けて天気は不安定に変わりつつあります。
透明度はおおむね良好の15~25mで推移です。水温は少しずつ下がり気味でただいま24℃前後の推移ですが、天気さえ良ければそれほど寒さも感じないですんでいます。
エントリー直前からイトヒキアジの成魚がエントリー場所直下にアオリイカを追い込んで捕食していました。いかがすっかり弱っていたこともあるのでしょうが、すっかり岸に押し付けられた状態のイカはイトヒキアジにとっては食べにくい(くわえにくい)もののようで、数分間にわたり足元でバシャバシャしていました。やっとの思いでイカをくわえると悠々と去っていきましたが、入る前からいい物を見せていただきました!
珍しいものではありませんが、お客様と一緒にクリーナーのエビの機嫌についてじっくりと観察してきました。
「見たことある!!」は沢山あっても「じっくりと見つめたことがある」人は少ないですよね。見慣れたものの意外な発見があったようです。
屋久島でもほかでは見ない、コブシメの産卵する転石環境では、今年もコブシメの産卵が観察できました。今までは産卵の様子があったときでもこの場所では特に警戒されているようで産卵のそぶりのあるときは近づかないようにしていたのですが、親コブシメの姿がないことを確認して転石下を覗いてみると幾つもの生みたて卵から、孵化間近のスケスケの卵まで昨シーズンよりは少ないなりに結構確認ができました。そして、ついにその孵化の瞬間も観察することができました。もう感動の瞬間です!!
またその近くでは、昨シーズンにはイトカケガイに食べつくされたかのように見えたイボヤギが、頑張ってその勢力を取り戻しつつあります。今年生まれと思われる小さなイトカケガイの姿が少々見受けられるのがなんとなく気になりますが、それでもうれしい出来事です。

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